山際千津枝公式blog |
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食に一番神経質であるはずの料理家の私があまり食の安全などに対してハマり発言しない理由。 朝方また咳で目が覚めました。思っている事をちょこっと。研究者ではないので本の受け売りですけど・・ 太陽系の惑星の一員として地球が生まれたのが46億年前。原始の大気は水蒸気や窒素、二酸化炭素が主でした。酸素が存在しないのでもちろんオゾン層も無く地球には紫外線や宇宙線が降り注ぎ、雷に寄る放電も強烈だったでしょう。この混沌とした環境の中で有機物がくみ合わさり、ほぼ40億年前に生命が誕生したと言われます。 ここで解った事は最初の生命が生まれた時には酸素は無かったということ。27億年前、大規模な地殻変動の結果、浅瀬が増えて光合成細菌の祖先にあたる藍藻類が繁殖し地球上の酸素量を激変させました。 酸素は生命にとって大変に厄介な物らしい。電子を吸収する力が強くて周りの物なんとでも結合してしまう。これがご存知「酸化」。 「活性酸素」はもっと強力で周辺にあるタンパク質や資質、糖質などをズタズタにしてしまう。故にこの時期地球上に存在していた生命はほとんどが死滅したらしい。その中で酸素を無毒化できき、その酸素を使ってエネルギーを生産できる生物が現れる。ジャーンそれこそが「ミトコンドリア」ちゃん。たまたま近くにいた単細胞生物とミトコンドリアが融合したのが多細胞化の始まり。つまり人間の元になのです。大切なDNAを核の中に閉じ込めて有毒な酸素との付き合いをミトコンドリアにお願いしてしまったから今の私たちがいるのです。それでも酸素の影響から逃れるすべも無く病や死が訪れるのですが・・。酸素恐い!でも酸素吸わないと・・ 何が言いたいか?つまり人間に取って最も恐いのは酸素そして一番必要なのも酸素と言うこと。私たちは発生当初からこの矛盾の中を生きています。料理研究家であるにもかかわらず私が食べ物の善し悪しをあまり言わないのはこの思いが有るからです。悪意に満ちて作られている食べ物でなく、それなりに懸命に作られている食べ物はこれからも何でもいただくつもりです。自然の一員である人間もダイナミックで柔軟だと思ってます。 つづきは又熱が出たら書きます。
by chizue_yamagiwa
| 2012-10-12 08:10
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